UzbekistanのNORIKO学級へのパソコン寄贈と修理
 
NORIKO学級とは   
大崎氏が設立したNORIKO学級と、その近くにJICA草の根無償で設立された青年センターがあります。共にRishtanにあります。
運営は共にGanisherさんが行っています。


地図
中央アジアの地図です。 Uzbekistan、Kyrgyzstan、Tajikistanが複雑に絡み合ったいます。
RishtanはFergana盆地にあり、その南側はKyrgyzstan、そのKyrgyzstanの中にUzbekistanの飛び地が三つあります。Rishtanの西側はTajikistanです。複雑な地域にあります。
詳細な地図は 地図をご覧下さい。
等高線図

Uzbekistan情報
中央アジア・コーカサス
中央アジア諸国基礎データ


ノートパソコン寄贈の呼びかけに2013年4名の方がご賛同下さり、6台のパソコンが当方に届きました。その中の4台を現地に持ち込み設置してきました。
2014年には5台のノートパソコンを持参し4台をNORIKO学級に設置し、1台をKyrgyz人文大学の学生に渡してきました。

現地では冬期に停電が頻発します。ノートパソコンは停電に強いので貴重品でありとても感謝されました。
ご協力誠にありがとうございました。

その状況を下記にまとめご報告します。

2014年活動   2013年の活動


 2014年の活動


パソコンの活用状況
2013年10月にNORIKO学級にパソコンを設置し帰国しました。11月下旬にNORIKO学級の校長先生と若い女性の先生が来日し我が家に5泊しました。パソコンのその後の状況を聞いてみた。
・ノートパソコン、Desktopパソコン共に問題なく起動している。
・主な用途は日本語弁論大会、日本語能力試験(12月1日)のための勉強。
・教材CDで日本語を聞く、ネットの「みんなの日本語」を見る。
・NORIKO学級に来た日本人とのmailの交換。
・Internetで日本の画像を見る(日本とはどんなところ)


以上の様に大いに活用されており、生徒達もとてもよろこんでいるとのこと。
(これまでパソコンはネットカフェで使っていたが学校で使えるようになった)


なお、校長先生に渡したパソコンはwebカメラを取り付けたので、我が家から奥様とお子さんとSkypeで画像/会話を楽しんでいた。

以上の様な状況でパソコンは起動すれば十分活用されることが分かったので、2014年にもパソコン修理、寄贈活動を続ける事にした。


2014年寄贈実施、予定
NORIKO学級(済)
・FMV LOOX T90DN Windows XP Home Editon
・FMV LOOX T70R Windows XP Home Editon
・NEC Lavie G Windows XP Professional
・ThinkPad T2887 Windows XP Professional

Kyrgyz 人文大学生への寄贈(済)
・Acer Aspire One Windows XP Home Editon

Kyrgyzからの留学生への寄贈(10月済)
・SONY VAIO PCG-61311N Windows 7 Home

Uzbekistanからの留学生(NORIKO学級先生)への寄贈(10月済)
・DELL Vostro 1520 Windows XP

Uzbekistanからの留学生(NORIKO学級先生)への寄贈(10月済)
・NEC Lavie PC-LL750KG Windows Vista Home


上記パソコンの個人情報削除方法


2014年NORIKO学級等訪問日程
7月11日日本発→NORIKO学級着12日→18日発→Osh→Kyrgyz観光→30,31日Bishkek人文大学のパソコン修理→8月2日日本着
Bishkek人文大学ではDesktopパソコンが7台中2台しか稼働していなかった。学部長の要請を受け、5台稼働させ、残り2台の今後の修理対応方法を指示してきた。(HDD交換1台、Windows修復1台)

訪問目的
2013年に停電のため修理出来なかったDesktopパソコン4台を修理する事と新たにノートパソコン4台を寄贈すること。


訪問成果まとめ
最大の成果はパソコン整備が出来るS青年を見いだしたこと。
さらにS青年がパソコン教室を開設したこと。


訪問結果
Desktop
まず驚いたのは1台しか正常に起動しなかったDesktopパソコンが4台起動していたことだった。日本から来た
バックパッカーの青年とS青年(昨年11月に我が家に来た先生のお兄さん)が修理したとのこと。
現地パソコンの修理は通信速度が遅い上に、ロシア語の画面が出て来たり、停電でとても苦労する。この修理をしないで済んだのでホットした。

S青年の腕前
起動しないDesktopパソコンの原因調査をS青年と行った。彼のウデはかなりのもの。彼はKokandでネットカフェを運営しているし、FerganaのInternet Providerの技術的な仕事もしている。
彼の修理作業を見ているとプロそのもの。keyboard入力の早いこと。こんな青年が近くにいようとは驚いた。どうして今まで彼の事を誰も教えてくれなかったのか、どうして彼に修理を頼まなかったのか。多分彼はNORIKO学級でパソコンが5台も眠っていることを知らなかったのだろう。

起動しないDesktopの不良内容を調査し、Video Cardの不良であろうと推定した。秋葉原で購入し、届けることにしたがその後の彼の調査で不良原因は他のところにあることが判明現在調査中。

ノートパソコン
次ぎに持ち込んだノートパソコン4台を一台一台彼に説明しながら渡した。問題は彼はウズベキ語とロシア語しか話せず、英語は僅かしか話せない。日本語は全くダメ。こちらは日本語と英語だけ。
communicationはかなり出来るが微妙なところは難しい。

日本で調整したはずであったが現地でCDの音が出ないという問題が見つかりdriverのinstallに時間がかかった。また、起動後の画面が4台の中で異なるものがあり、日本語を読めないS青年は戸惑う。そこで画面を統一したり説明したりで結構時間がかかった。

S青年の講義
S青年は真面目な好青年で、母親は学校の先生。
一緒に作業していた時に、彼がここでパソコン教室をやりたいと言い出した。願ってもない話なので校長先生に話し早速授業をやってもらった。小生など日本人がWord、Excelの使い方を説明するのと、彼がウズベキ語でパソコンとは何かという事を含めて授業するのでは生徒の関心の持ち方が全く違う。

彼の講義の後で生徒達がパソコンの周りに集まってパソコンの画面を見たり操作していた。そこに校長先生と小生が入って行った。すごい熱気、異常に興奮した雰囲気を感じた。
校長先生は涙声で「前田さんうれしいよ。涙が出るよ。」と言った。よかった、よかった。

彼は週3回位、講義をしてくれるという。NORIKO学級の生徒は幸せだ。

パソコン教室
Rishtanの近辺にパソコン教室があるのか聞いたところ、Ferganaにあるという。そこでFerganaのパソコン教室を見学してきた。パソコン12台WindowsXP。大学/高校生(パソコン所有)にWord、Excel、Internet主体に教えている。授業は(2時間x2回)/週で講義と実習が1:1。合計2ヶ月で終了。授業料50USD/月。

S青年はこの様なパソコン教室をRishtanで開設することを目標にしている。S青年に日本での研修を受けさせてあげたい。校長先生もそのように考えている。いずれ実現することを願っている。

帰国後のS青年とのmail交換
帰国後S青年とは週に2-3回mailのやりとりをしている。mailは英語。まあまあ通じます。
彼はメカにはとても強いが、Excelは弱く、小生が生徒に教えたExcelの講義内容を生徒に質問されて困り、助けを求めてきた。そこで簡単なテキストのページを連絡したところ、早速生徒に教えた様です。

停電
今後の問題は停電。冬場に向かい停電は多くなる。校長先生は太陽光発電設備の援助を日本に頼んでおり、先日GS YUASAの人が下見に来たそうですからうまく行けば来年の冬までには実現するかも知れません。
S青年はそれまでのつなぎとして手持ちのinverterと車の中古batteryを組み合わせた緊急時の電源を作成すべく検討しているとのこと。しかし、最近のmailでは停電が多すぎてとても緊急対策では間に合わないとのこと。日本では想像できないことです。

その他
最大の問題はS青年だと思います。彼がいつまでもNORIKO学級にいてくれれば良いが、彼の将来も考えればそれは無理でしょう。彼にはもっと広い世界で経験し、活躍して欲しい。校長先生も同じ考えと思います。NORIKO学級に来る日本の若いボランティアも意外にパソコンに弱いのが問題。特にメカに強い人は極めて少ない。

今後の対応等
NORIKO学級のパソコン環境は昨年10月以降、大きく進歩しました。そのきっかけを作り、進歩に寄与できた事を振り返り幸せな気持ちです。
パソコンを寄贈して頂いた皆様のお陰です。ありがとうございました。

またパソコンを寄贈して頂いたK氏から次のメッセージを頂きました。うれしいことです。
「お役に立てて幸いです。現役時代に石油でお世話になった国ですから、この機会は偶然にも有り難い事です。」 

MicrosoftのBill Gates氏
が「IT技術の革新はITの先端分野だけでなく、(裾野を含む)人類全体の発展に寄与するものでなければならない。また、そのように努力しなければならない。」 という趣旨の発言をされていたのを思い出しました。大げさかもしれませんが我々の活動は彼の発言に沿ったものと思いました。


出来れば来年もその進歩した現実を見に行きたいと思います。




 
     
 S青年の講義    S青年の講義
     
 S青年のパソコン指導    S青年のパソコン指導
     
 講義を聴く子供達     講義を聴く子供達
     
 講義を聴いた後の子供達    
     
 NORIKO学級と同じ庭にある陶器工房の作品    陶器工房の作品
     
 陶器工房の作品    陶器工房の作品
     
 陶器工房の作品    陶器工房の作品
 
 陶器工房の作品
 
  陶器工房の作品


 
ひらがなカタカナの書き方(2014年パウチに入れて持参) 
     
     
     
     
     




2013年の活動



はじめに
2012年5月に初めてNORIKO学級/青年センターを訪問した。
その際、設置されていたJICA寄贈のDesktopパソコン5台がいずれも起動していなかった。その原因はmemory容量不足であった。

即ち、memory容量256MBのWindows98?のパソコンを誰かがWindowsXPに勝手にUpgradeしたため、memory不足で起動できなかった。5台のパソコンから256MBのmemoryを抜き出し、1台のパソコンに入れてmemoryを1GBにすると4台は起動した。1台はSwitch不良で起動しなかった。

そこで秋葉原で1枚250円の256MBのmemory 15枚を買い、現地に送り、5台のパソコンのmemoryを全て1GBにした。それにより、パソコン3台は起動したとの報告を受けていた。

そこで今回その状況を見ると共に、皆様から頂いたノートパソコン4台を届ける事を目的に現地を訪問した。(2013年10月25日発11月2日帰国。冬の寒さもあり1人で短期間訪問。)

現地の状況は想像をはるかに超えていた。
・現地のパソコンはmemory増設で起動するようになったが、多くのソフトを入れ、ウイルスにも感染し、結局、誰も使っていなかった。
・冬季は停電が頻発し、電気が供給されるのは一日の約1/5。
 (前回訪問時は夏期で停電は殆ど無かった)
・ガソリンで自家発を行っても電圧不安定、発電機故障が頻発。
・ガソリン不足でヤミで250円/リットル、それでもすぐ買えない。
・ガソリンを調達したと思ったら、発電機の不調。
・持参したノートパソコンで電池が比較的良好なものは停電時も使えてとても役に立った。

訪問目的の達成?
・当初の目的は、現地のDesktopパソコンを全て起動させることと、持参したノートパソコン4台でパソコンの授業を行うことであった。

・授業の内容としては、日本語ローマ字入力方法(例えば学級=gakkyuu)、Wordの簡単な使い方、Excelの使い方(表での合計計算、並べ替え、単価・売上げ数・売上高の計算)を予定し、生徒の実力を見て適宜対応する予定であった。

・現実は停電多発のため、Desktopパソコン2台(1.5台)を起動出来るようにしたこと、持参したノートパソコン4台を現地に渡し、これらの6台のパソコンはWord、Excelが使え、Internet(別途通信料金発生)も見られる様にしたことが一つの成果であった。また、停電多発の現地のパソコン環境の現実を身を以て体験したことが一番大きな成果かもしれない。

・パソコンの使用目的を極めて初歩的な用途に限定し、passwordを設定して勝手に設定の変更やソフトのinstallが出来ないようにした。その結果、起動は現在小生が使用しているWindows7パソコンより早くなった。
(ソフトはWord、Excel、Internet、ペイント程度に限定。ゲームは削除)

今後の活動
・夏期に行き、今回果たせなかった目的を達成することとノートパソコンを修理してさらに数台持ち込む事。(小生が出来るのはこの程度か)
・冬期でもパソコンが使えるように電源(充電池?)を設置できないか。
Wi-Fi環境が整備できればさらに良いと思う。(ADSL?でのモデム設置が村でも開始されている。3,000円/月?)





 目次

1.設置されていたDesktopパソコンの状況と対応
2.現地の電力事情(停電)
3.現地の通信事情
4.現地のパソコン事情
5.寄贈した4台のノートパソコン
6.小生のパソコン授業?
7.今回訪問の成果?
8.写真集
付録:持ち込んだノートパソコンの調整内容
アンズ(杏)のお土産



1.設置されていたDesktopパソコンの状況と対応

memoryを1GBに増設したので皆さんが喜んで使っていると思っていたが完全に期待を裏切られた。殆ど使われた形跡がない。電源を入れてみて事情は分かった。

memoryを256MBから1GBにしたパソコンに実に多くのソフトを入れており、ウイルスも入り込み結局は正常に起動しなくなっていた。

このパソコンはHDD40GB程度のもので古いものである。そこに多くのマック系ソフト(iTunes等)や2種類のversionのOfficeが入っていたり、古いウイルス対策ソフトがいくつか入っていた。
また、XP SP2のままであったり、新たにXP SPを入れようとして途中で止めたため、起動時にSETUP画面が立ち上がるなど大混乱の状態であった。

状況を理解するのにかなり時間を要した後に、強引に不用ソフトを削除し、本来の目的である初歩的なパソコンにした。

1台(A)は
Microsoft Security Essentials、Internet Explorer8を入れほぼ満足な状態に仕上げた。日本語・英語入力切り替えにも対応させた。

もう一台(B)は
停電多発で不満足な調整であったが安定して起動し、日本語・英語入力切り替えにも対応させた。

なお、現地のパソコンはロシア語WindowsXPをinstallしており、それを英語表示にして使用していると思われる。

上記の作業はInternet接続が必要であり携帯電話会社?BEELINE社のUSB モデムを使って行った。

上記作業中に頻繁に停電した。電気が来ればすぐに作業を行った。途中で停電しパソコンがshutdownすることを恐れずに行った。パソコンは意外に停電に強いことが分かった。

今後の対応
停電のない時期に現地に行き、上記BパソコンについてはAパソコンと同様に調整を完了させる。
残りの3台のパソコンについては現状をよく調べ対応策を検討する。A,Bパソコンで対応方法がほぼ明らかになったので同様の方法で対応可能であろう。

なお、A,BパソコンもCMOS電池CR-2032が寿命が間近であったので交換した。残り3台も交換の必要がある。




2.現地の電力事情(停電)

昨年5月に行った際、停電しなかったので今回も停電はないと思っていたのが大間違いであった。

青年センターの昼間は、電力の供給は時間にして1/5以下であろう。(青年センターは村の外れにあるので電力供給事情が良くないと云う)

計画停電ではないので起動・install・download時に突然shutdownする。当初はパソコンが起動しなくなるのではないかと恐ろしかったが意外にもパソコンは何事もなかったように起動してくれた。停電以外に電圧低下でパソコンが再起動することもあった。

日本は停電は殆ど無い世界でも恵まれた電力環境にある。そこで停電するとパソコンがすぐに壊れるのではないかと心配する。ところが考えて見ると世界中のパソコンの多くは停電が頻発する環境で使われているのであろう。本来パソコンは停電に結構強いのではないだろうか。

停電・電圧低下でdownloadなどは最初からやり直しになるので大きなfileのdownloadはまずできない。1時間以上連続して停電しないことは希なので作業効率が極めて悪い。

そこでガソリンの発電機を回してもらうことにした。ところがこれも中国製とかですぐに停止・電圧低下する。2台の発電機を懸命に調整してくれどうやら使っていたら、ガソリンが無くなったという。現地ではガソリン不足ですぐには買えずKokandに行ってもすぐには買えない可能性があるという。そこで仕方なくRishtanでヤミの250円/リットルを5リットル買った。これで安心と思っていたところまた発電停止。発電機不良で一生懸命調整してくれた現地の青年も最後は諦めてさじを投げた。

この様な訳で、電池が30分〜1時間でも使えるノートパソコンは安心して作業ができとても役に立つた。

宿泊しているGanisherさんの家で、InternetでDesktopパソコンの修理方法を調べるときはノートパソコンを使えて安心して作業できた。


今後の対応
現地のDesktopパソコンを有効に使うためにはどうしても蓄電池の様な停電時に対応出来る電源が必要になる。


追記(停電体験記)
昨年夏の経験から、最初の1-2日は停電はいずれ改善されるだろうと楽観的に考えていた。ところが改善されるどころか悪化する感じであった。

当初は停電すると、ノートパソコンで興味ありそうな生徒にExcelを教えていた。ところが自家発電もうまく稼働せず、電力事情が予想以上に悪いことに気がつき、どう対処すべきか真剣に考えるようになった。日常生活は停電にはすぐ慣れたが、修理すべきDesktopパソコンが使えないのには困った。帰国までの日数が少なくなるとだんだん焦ってくる。しかし、焦ってもどうにもならない。

結局、電気が来たときは停電するリスク覚悟で、積極的にdownload、install、再起動等の操作を緊張しながら行った。操作終了直前に停電し、悔しい思いをしたことが何回もある。
そして、停電時には真剣に今後の対応・方針を考えた。

こんな事情を察して、ある友人はこんなmailをくれた。
「停電にめげずパソコン……は、ひたすら要忍耐、要工夫といったところでしょうか」
まさにその通りで、ひたすら忍耐、ひたすら「電気が来た/来ない」に合わせて頭を切り替えて使う=工夫でした。

停電は緊張感を大いに高めてくれました。やれやれ。停電のない日本、何と恵まれた環境なのでしょうか。やっと気がつきました。



3.現地の通信事情

現地でInternetを見る際の通信手段は一般的には携帯電話回線を使う USB modem を使う事である。
BEELINE社のUSB modemは50USDで1ヶ月Internet使い放題、その他にpacket量の制限があるという。
このmodemはソフトのdownloadなどに使ったが問題無く使えた(停電さえなければ)。
昨年は、USB modemでも時間帯によってはうまく接続出来ないときがあったが今年は問題無く接続できた。

Internetもかなり普及してきているのであろう。

なお、この地域ではInternet料金は国内と国外で異なるという。例えば国内は使い放題でも国外につなげると別の料金が発生する仕組みの様である。

通信手段としてUSB modemの他にADSL?のmodem設置が普及してきている。小生が宿泊した家も2ヶ月前に設置し家庭内のどこでも繋がるWi-Fiでノートパソコンでネットを見ていた。(電話なしで3,000円/月程度。日本より高い。)

これから寒くなり、仕事もない現地では貴重な時間つぶしの手段になろう。(冬眠期間)

現地の通信事情は1年前と比較し、確実に良くなっている。

来年になればInternetはかなり普及しているであろうから、現地のDesktopパソコンでもInternetを見られる環境を整備してあげたいものだ。(調整した2台のパソコンはUSB modemを繋げばInternetは見られるがその通信料金を誰が負担するかが問題になる。)

今後の対応
多数のパソコンでInternetを見るには、ADSL modemを設置しWi-Fiにするのが一番よい方法であろう。ただし、費用負担の問題あり。


 

 
 
4.現地のパソコン事情

短時間の訪問であり、極めて限られた情報ではあるが、Rishtanでのパソコン環境はある程度把握出来ていると思う。

携帯電話はかなり普及しているが、用途は通話主体。short mailは使われている様子。

従ってパソコンのkeyboard入力も慣れていない、というより殆ど操作したことがない生徒が大部分。
ましてやローマ字入力/日本語変換となると慣れるのに時間がかかる。
例えば、がっきゅう=GAKKYUU=学級、等は難しい。「学級」をパソコンで入力して漢字で表示させようとしたところ、「先生。小さい「つ」はどうやるの?」との質問あり。かれらは「が」「っ」「き」「ゅ」「う」と文字を一つずつ入力しようとしていた。

昨年このことに気がついたので今年はローマ字入力表変換方法(F6〜F10keyの使い方)をまとめてパウチフィルムに入れて5セット持ち込んだ。


家庭ではどの程度パソコンが普及しているか?
小生が宿泊した家庭は、村ではかなり裕福な家庭(大学卒/大学在籍中の子供3人)であるが、パソコンはAcerの小型ノートが1台。2ヶ月前にADSL? modemを導入し、家庭内WI-FIで、ネット・動画を楽しんでいた。mailも出来るので小生は日本から彼らとmailで連絡している。また、Skypeで日本と話していた。

彼らがkeyboardで文章を入力するのはmailやSNSなどを使う時が大部分で、文書を作成することは極めて少ない(必要性も少ない)と思われる。
文書を作成し、印刷するとなるとprinterが必要になるし、用紙も日本より高いので経済的負担も大きくなる。

一般家庭でのパソコン使用目的の大きなものはInternetとDVD鑑賞ではないだろうか。動画・地域の情報・気象情報も見ると思われるが、今後の携帯・スマホとの競合で一般家庭でパソコンが使われるかは不明。


学校でのパソコン授業は?
最近高校では授業でExcelを教えているとのこと。

(20歳前半の青年センターの先生の話。彼らは学校でExcelの授業を受けていなかったとのこと。)
携帯・スマホとの競合でパソコンは何に使うのか。Excelの様なソフトを使う用途はパソコンが絶対的に有利であり、就職後も活用できるので学校で授業に採用するのは当然であろう。
ただし、生徒が自分で操作できるパソコンが何台位あるのか、keyboard操作経験がどの程度なのかは不明。


ネットカフェ
ネットカフェでInternetやゲームを楽しむ若者は多い様である。そこでウイルスに感染したUSB memoryを持ってきて「先生!このパソコンでウイルス削除してくれない?」という生徒がいる。彼らのパソコン経験はネットカフェが一番多いのではないだろうか。


パソコンウイルス
通信環境が悪いからウイルス対策ソフトの更新が十分出来ずパソコンにウイルスが蔓延している。ウイルスを作成した人はウイルスで途上国の人達がとても困っている事を知っているのだろうか。彼らにしても途上国の人達を困らせようという意図はないと思うが。
今回持ち込んだノートパソコン4台には無料のMicrosoft Security Essentialsをinstallしてあるが、定義ファイルの更新が適宜行われるかは極めて疑問であり、いずれウイルスに感染するだろう。



5.寄贈した4台のノートパソコン

現地に持ち込んだ4台のノートパソコン全てにAdministrator権限でのpasswordを設定し、勝手に設定変更、ソフトのinstallを出来ないようにした。
また、無料のウイルス対策ソフトMicrosoft Security Essentialsをinstallしてある。
日本語/英語入力の切り替えはMS-日本語IMEの切り替えで対応する。
Office 2000をinstallした。(Access、PowerPointもinstall)
CD、DVDは見られる様にした。

パソコンは次の様に配分した。

・2台:青年センター
・1台:NORIKO学級
・1台:校長先生

青年センター(中学生以上、日本留学希望者等)

青年センターには日本語もうまく、在日経験もあり、比較的裕福な家庭の優秀な女性3人がボランティアとして働いている。日常は青年センターで日本語・英語を教えたり、生徒の面倒をみている。この女性達にノートパソコンの使い方を説明しておいた。彼女らを通じて生徒達に使い方が教えられるであろう。
本来は(停電さえなければ)、小生が生徒を集めて授業する予定であったが出来なかった。
なお、「先生! Excel、Excel」と云って小生に寄ってくる、特にパソコンに興味を示した生徒達には、パソコン修理の合間にExcelの表での合計計算、並べ替え、単価・売上げ数・売上高の計算
等の一部を教えた。

Desktopパソコンは多くのソフトが勝手にinstallされたためうまく起動せず、また停電が頻発するため生徒はパソコンを使おうとしなかった/使えなかった。
ノートパソコンの導入により、このようなパソコン環境は大いに改善され積極的に利用されるであろう。

ただし、今後冬に向かい、教室に暖房はなく、益々停電が多くなるので、本格的にパソコンが利用されるのは来春以降であろう。



NORIKO学級(小学校の生徒対象)

日本人ボランティアの男性の先生がほぼ専属で子供達に日本語を教えている。午後は30人位の生徒が集まる。
ここにノートパソコン1台を導入した。
先生が丁度8x8マスの中にひらがなを入れ、その中の文字を組み合わせて単語を作る授業を行っていたので、早速Excelでマスを作り、マスの中に文字を入れる方法を教えて来た。子供達はとても興味を持ち
ローマ字入力表を見ながら入力していた。ここまで興味を持つとは思わなかった。多分パソコン入力が彼らには目新しい体験だったのであろう。誰かがうまく指導できれば今後の進歩が楽しみである。
ただし、冬場は教室に暖房もなく、先生も来春まで日本に帰るので本当の成果が現れるのは来春以降という事になる。


校長先生

昨年訪問したときはノートパソコンを持っていたが、ウイルス感染で使い物にならず、その上、固定電話回線の不調でしばらく通信出来ないでいた。あのような国では電話回線の工事などは大工事で簡単には直らないらしい。そこでWi-Fiに切り替えたらしい。
今回ノートパソコン1台を寄贈したので大喜びであった。自宅にはパソコンオタクの長男がおり、日本語も堪能なので日本語パソコンの使いこなしには一切心配はいらない。冬期の彼のおもちゃとしてまた、家族の人がDVD、CD、Internetを見るのに、また校長先生がmailを行うのに重宝するだろう。帰国後校長先生から来るmailのフォントが変わった。寄贈したThinkPad を使っているからだろう。



追記
2014年4月9日にサポートが終了するWindowsXPパソコンを現地に持って行って問題無いのかと云う人がいるかも知れない。しかし、小生は次の様に考えている。

・現地では通信環境が悪く、現在でもパソコンにウイルスは蔓延している。

・XPのサポートが終了してSecurityの問題が発生するかも知れないが、それはウイルスが蔓延している現在と同じ状況であろう。

・XPのサポートが終了すると今後Microsoft等が提供する新サービス、新機能が使えなくなる可能性があろう。それは仕方ないことである。現在のパソコンのスペックではVista、7等には対応出来ないのだから。

・導入したOffice2000についても同様であり、Office2000で作成したfileが新パソコンでは正常に表示されない可能性がある。

・以上の様にいくつかの問題を抱えているが、パソコン入門機(パソコンに慣れるための機械)と考えれば十分役割を果たすであろう。

・現実持ち込んだパソコンは現地では貴重品として喜ばれている。
(日本では不要品としてお金を払って捨てられるパソコンが現地では貴重品。戦後の日本を思い出す。)



6.小生のパソコン授業?

これまで述べて様に停電のため、当初予定していた多くの生徒を集めてのデモ・授業は全く出来なかった。
インストラクターレベルの生徒にローマ字入力表変換方法を教え、日本語入力/英語入力の切り替え方法、Internetの見方、Wordの簡単な使い方、Excelの使い方(表での合計計算、並べ替え、単価・売上げ数・売上高の計算を簡単に教えただけであった。



7.今回訪問の成果?

停電を含め現地事情をかなり把握できた事が極めて大きな成果であったと考えている。
停電頻発という最悪の環境の中で、緊張しながら問題点の解決に当たり、それなりの成果を得たことは小生のパソコン技術のレベルアップに大いに貢献したと思っている。

昨年はmailを打つのにKokandのネットカフェまで行かなければならなかった。校長先生も我々と連絡を取るためネットカフェに行ってmailを打っていた。それが今年は、自分の部屋から日本のサイトが快適に見られ、青年センターから停電さえなければソフトのdownloadも出来る様になっていた。大きな進歩である。

来年、現地を再度訪問する予定であるが、今回の訪問経験から次の様な準備をして行きたい。
・ロシア語のパソコン用語を勉強しておくこと。
 (Desktopはロシア語版Windows、Officeを使っているので時々ロシア語が出てきて分からず困ることがある。「次へ」等というのもロシア語では全く分からない。
・ロシア語版のWindowsXP、7およびOfficeを現地で購入したので小生のパソコンにinstallし、ロシア語パソコン用語の勉強と英語/日本語入力切り替え方法等を事前に勉強しておく。


 


8.写真集
 
パソコン
   
NORIKO学級の生徒達    NORIKO学級の生徒達
     
NORIKO学級の生徒達   青年センターの生徒
     
 青年センターの生徒達   青年センターの生徒達
     
 NORIKO学級の生徒達   青年センターの生徒達
 

   
教室  
     
青年センターの授業中   青年センター勉強中。右端がインストラクター
     
発電機(青年センターの2階から撮影)   青年センターの2階
     
NORIKO学級の教室   NORIKO学級の教室
     
 NORIKO学級の入口(入って左側が教室)
門の右に右側の写真の大崎さんの碑がある。
中庭には陶器が飾ってある。中庭の奥に陶器工房がある。

  大崎さんの碑
 サッカー場  
 今年新たに開設したsuccer場。たくさんの子供達が遊んでいた。寒い冬には子供達の遊び場として喜ばれるだろう。
     
     
     
右から3人目が校長のGanisherさん    
 
   
 陶器    
NORIKO学級のあるRishtanはUzbekistanの有名な陶器生産地である。
Rishtan陶器の画像
Rishtan Wikipedia
Blue ceramics of Rishtan

     
中庭に展示されている陶器   絵付け
     
 中庭に展示されている陶器    中庭に展示されている陶器
     
 
 



付録:持ち込んだノートパソコンの調整内容


2014年版
パソコン旧所有者のデータ消去方法
・FMV LOOX T90DN Windows XP Home Editon
 →新HDDとRecovery Diskを購入し工場出荷時の状態に戻し、後はWindowsXPのSP3等Update。
・FMV LOOX T70R Windows XP Home Editon
 →新Administratorを作り、旧のAdministratorのdocument and settingsを削除。
  新Administratorではdriverなどのinstallをチェック/確認した。
・NEC Lavie G Windows XP Professional
 →「あるユーザーの環境を他のユーザーでも使いたいのですが」
   「Documents and Settings 以下のユーザーフォルダ名を変更したいのですが」
を参照して実施。
・ThinkPad T2887 Windows XP Professional
 →同上
 →この手法はXP professionalでは使用出来るが、Home Editionでは実施できない。
  セーフモードで行えば実施出来るとの書き込みもあるが実際はできない。
・Acer Aspire One Windows XP Home Editon
  →新Administratorを作り、旧のAdministratorのdocument and settingsを削除。
  新Administratorではdriverなどのinstallをチェック/確認した。
・SONY VAIO PCG-61311N Windows 7 Home
  →Recovery Diskを作り、新HDDを購入し工場出荷時の状態に戻し、所有者のHDDは所有者に返還。
  後はWindows7のUpdate。
・NEC Lavie PC-LL750KG Windows Vista Home
 →新Administratorを作り、旧のAdministratorのdocument and settingsを削除する予定。
  
以上の作業を実施した後、Secudrive Eraserの「空き領域の消去」機能で「空き領域」の情報も削除した。「空き領域」とは削除したが復元ソフトを使えば復元出来てしまう領域の事である。
Secudrive Eraserはフリーソフトとして提供されていたがこれはなくなり、「HD革命」の製品として販売されている様だ。


また、「システム」のプロパティには
旧所有者の名前が出てくる。この名前の変更はregeditから実施。こちら参照



 
 
 2013年版
今回4台のノートパソコンを現地に持ち込んだ。幸いTashkentの通関では何もチェックされなかった。
(韓国からの飛行機便であり大きな家電製品を持っている人がたくさんいた。また、夜遅かったので通関業務を早く終わらせたかったのかも知れない。毎回この様にうまく行くとは思えない)

かつて、中古パソコン持ち込みで問題が発生したことを大学の先生から聞いていた。今回は4台と台数も多いので、ウズベキ大使館、ウズベキ協会、ウズベキからの留学生等に中古パソコンの持ち込みについて聞いたが、明確な回答は得られなかった。校長先生から学校への寄贈要請書をもらっておいた方がよいとの大使館のアドバイスがあり、要請書を準備しておいた。


A. 持ち込んだ機種 
a. SONY VGN-T51B/L
b. iiyama NC360CB
c.
IBM R51 ThinkPad 2887-2FJ
d. Fujitsu FMV-Biblo NB12A

 

B. HDD取り出し/交換とmemory増設

・基本的には頂いたパソコンのHDDは取り出し、持ち主にお返しした。(情報漏洩防止のため)
・HDDは新規購入しRecovery Diskで工場出荷状態にした。(この方法であれば、旧所有者の情報は漏洩しない)
・幸い、dを除きRecovery Diskを調達できた。
・dについては所有者が重要な情報はないので適当にHDDの中味を削除してくれれば良いとのことであったので、容量の大きいHDDにcloneを作成し(EaseUS Disk Copy)、Partitionを切り直して(EaseUS Partition Master)使用した。
・HDD/memoryの取り出し方は機種により全く異なる。ネットの情報が本当に役にたった。

・SONYの小型ノートは部品が詰まっており、HDD交換のためにkeyboardを外すと配線cableが外れる等かなり苦労した。小型ノートの分解は要注意。
・ThinkPad はネジ1本を外して取っ手を引けばHDDが取り出せるが、極めてきつい。もう一つネジを外さなければ取り出せないのかと思うくらい。しかし、ネット情報で取り出せる事が分かり、時間をかけて取りだした。

・ThinkPad はこの時代にmemory最大容量2GBに対応していた。驚き。
 SONY VGN-T51B/L
 iiyama NC360CB
 IBM R51 ThinkPad 2887-2FJ
 
Fujitsu FMV-Biblo NB12A



C. Recovery(工場出荷状態にする)
新HDDにRecovery Diskで書き込み工場出荷状態にする。
Recoveryはあまり単純な操作ではなく結構トラブルが発生する。
今回もThinkPadでかなり時間がかかった。原因は何であるか不明であるが、解決した。
また、基本的には工場出荷時のHDDと同じ容量のHDDにRecoveryをかけるのだが、もっと大容量のHDDを使いたい。そうするとうまくRecovery出来ないことがある。今回も経験した。そこで同容量のHDDにRecoveryした後により大容量のHDDにcloneを作りPartitionを作り直した。


 
D. 不用ソフトの削除
メーカーパソコンはたくさんのソフトがpreinstallされている。今回の目的は基本的な機能だけのパソコンを作ることであり、不用なソフトは徹底的に削除した。この作業にかなり時間がかかった。おっかなびっくり削除したものもかなりある。
また、起動時に立ち上がるソフトを大幅に減らした。

この様な単純な状態にした後に
下記のOSの更新、基本ソフトのinstallを行った。


E. OSの更新、基本ソフトのinstall
Recoveryを行うと基本的には最初(10年以上前の状態)のversionのWindowsXPになる。それを最新のXPにした。これが結構大変だった。導入すべきソフトは次の通り。
・XP   SP1a   SP2  SP3
・Internet Explorer8
・Microsoft Security Essentials
・Windows Updateの最新版

ところがこれがなかなかうまく行かない。

どこかで、Windows Update エージェントのバージョン 7.4.7600.226 から「x86 ベースの Windows」WindowsUpdateAgent30-x86.exe パッケージをinstallしなければならない事がなかなか分からなかった。Microsoftのホームページも混乱していた。


上記のソフトをある順番でinstallしないとWindows Updateが機能しない。
Windows Updateが機能しないのに、ソフトをdownloadする画面で「Windows Update利用を推奨」等と出てくるが、stand aloneを選定しなければならない時があった。

ようやくWindows Updateが機能開始すると、XP3以降の更新ソフトのリスト作成/installに数時間かかる。100位の更新プログラムが検出され、installにも長時間かかる。この間パソコンの電源設定を全て切断なしにしておいて寝る前にリスト作成をセットし、途中で起きたときにリストが出来ていればinstallボタンを押した。

何しろXPの最初のversionから10年間になされたXPの更新プログラムとその周辺のプログラムを追加・更新するのだから大変時間がかかる。
この作業は通信環境の悪いRishtanではとても出来ないであろう。

以上の様な作業が全部終わるとパソコンの動きが急にキビキビしてくる。最初は、こんな遅いパソコン修理しても使えないのでと思っていたものが、あまりの変身に驚かされる。無駄なソフトを削除し、ソフト全体を新しくして全体の調和が取れた結果だろうと素人的に解釈している。OSの更新を含めかなり時間をかけたがその甲斐は十分にあったと云うことだろう。この様な作業は日本では簡単にできてもRishtanでは残念ながら出来ないだろう。


日本でdownloadしたfileを持って行き、現地でロシア語Windowsパソコンにうまくinstallでき、さらに更新プログラムをinstallできれば良いのだが。できれば次回試してみたい。

いずれにせよ、パソコンの世界は我々知らない裏で大変な事が行われていることを実感した。同時に我々恵まれた環境でパソコンを使っている立場からすると古いXPにしがみつくのではなく、最新の高機能なパソコンに挑戦して行くべきと感じた。

今回のノートパソコン4台の更新と現地Desktopパソコン2台の修復は「中古パソコン修理趣味」の小生に取ってとても良い経験でした。腕が一段上がった気がします。
これからも老人相手のパソコン町医者として、まだまだ活動できそうな気がしてきました。



最後のトラブル
最後に持参したノートパソコンの設定で、大きな問題が発生した。日本で全て調整済みなので現地では何も問題は無いと考えていた。ところがAdministratorにpasswordを設定し、生徒はGuestでログインする設定にしたところ、GuestではWord/Excel等の重要なソフトが素直に立ち上がらない。(Administratorでは一回で立ち上がる)

このことに気がついたのは出発の前々日。夜停電が繰り返される中、対応策をノートパソコンでネットで調べた。調べた対応策を実施してみたがうまく行かない。深夜までかかったが解決出来ないまま寝ることにした。問題はどの辺にありそうなのかはネット情報で理解出来た。翌朝起きて、一つの対応策がふと思い浮かんだ。早速1台に実施したがうまく行かない様だった。(確認不足)

ところが青年センターに行き、生徒にうまく立ち上がらないが、こうやってclickを2-3度繰り返すとうまく行くのでそうして欲しいと説明しようとしたところ何と一回で正常に立ち上がった。

さて、いくつもの対応を実施したので、どれが最終的に効果があったのかが分からない。夜宿泊先に帰ってから残りのパソコンについてもうまく起動したパソコンに行った対応を全て実施した。その結果、夜遅く残りのパソコンも見事に一回で立ち上がった。

帰国前日夜に全て解決して本当にホッとした。その瞬間に届いたのが先にご紹介したひたすら要忍耐、要工夫のmailだった。タイミング・内容共に最適で本当にうれしかった。
基本的かつ重大な宿題を残してRishtanを出発するのと、出発前夜に見事に解決して帰るのでは気分が全く違う。




アンズ(杏)のお土産
Ganisherさんから下の写真のお土産をもらった。
 
上左側:杏の実をカチンカチンに乾燥したもの。
     一晩お湯に漬けて柔らかくして食べる。漬けておいた水も飲む。
上中央:柔らかくなった果肉の部分を食べた後に残った杏の種。
上右側:杏の種を割って取り出した「仁」(杏仁)。アーモンドに似ている。
     種の殻が堅くて取り出すのが大変。

中央   :杏の実の中に「杏の仁」を入れたお菓子。
     手間がかかっておりウズベキで高級お菓子。

下      :クルミ
(殻が比較的薄く、簡単に割れて、おいしい。)
 
問題は『杏の実の中に”杏の仁”(杏仁)を入れたお菓子』です。

この様なお菓子に興味がある友人が、「中に入っているのはアーモンドで手間のかかったお菓子」と教えてくれた。小生は恥ずかしながら全く気がつかずに食べていた。

そこでお土産をくれたGanisherさんに確認したところ、次のmailをもらった。
Anzuno nakaha anzuno tane no mi ga haite masu. Soreha totemo uzbekde koukyuuna okashidesu. tsukurunoha taihendesukara. anshin shite zenbu tabete kudasai.


Ganisher さんはこちらが詳しく聞いたので食べられるのか心配していたらしい。

問題は中に入っているのがアーモンドではなくアンズの実だという事だった。

友人はこれを知って、「固い殻を割って中だけを取り出し、干しアンズに詰める、大変な労力!高級なお菓子であるのは当然」。

来日した先生に聞いたところ、固い殻のついた実を平らに置いて、そこらにある石で叩くだけとのこと。夏休みに子供達が遊びながらやる。中の実を砕いてしまうこともあるが比較的簡単にできるとのこと。農家として収穫物は徹底的に利用する。


アーモンドアンズは似ているが、アーモンドは実の食べられる部分を簡単に取り出せるようだが、アンズはとても大変だとのこと。

そこで写真上のコチンコチンのアンズをお湯に漬けて柔らかくし、種を取り出し、ペンチで割って仁を取り出してみた。(写真上右)。殻はとても固く割るのが大変だった。仁はおいしかった。仁を取り出すのにとても手間がかかるのは良く分かった。

そこでさらに調べて見ると杏仁豆腐(あんにんどうふ)なるものがあることを知った。
ところが現在杏仁豆腐として売られているものはアーモンドの粉から作られているとのこと。

杏仁豆腐について調べると、こんなサイトがあった。
世の中いろいろな人がいますね。

杏、アプリコット、アーモンド
アンズの種から杏仁豆腐を作ってみる
ああ、麗しの杏仁豆腐  
  「第九回 杏仁豆腐 (杏の種からやってみよう 編)」をご覧下さい。
  

なお、アンズ、アーモンド、スモモなどについてWikipediaで調べてくれた方がいます。
ご参考までに添付します。

アンズ   はバラ科、サクラ属
アーモンドはバラ科、サクラ属(亜属 モモ属)

アンズはアーモンドやウメ、スモモの近縁種であり容易に交雑する。
ただし、ウメの果実は完熟しても果肉に甘みを生じず、種と果肉が離れないのに対し、アンズは熟すと甘みが生じ、種と果肉が離れる(離核性)。またアーモンドの果肉は、薄いため食用にしない。 耐寒性があり比較的涼しい地域で栽培されている。

アンズ  アーモンド  スモモ  果実


とても楽しませてくれたお土産でした。
平和な日本を実感です。




 以上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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