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6.パソコン(MapSource)でルートRouteを作り
GPSに送信する


目次
6-1. 日本地図の場合
A. パソコンMapSourceでルートRouteを作りGPSに送信する際の注意点・軌跡TRACKとの相違点)
B. ルートRoute作成例-笹子峠の例(曲がりくねった道)
C. MapSource画面からデバイスへの送信でこのルートをGPSに転送する
D. GPSに送信されたことを確認する
E. ルートRoute作成例-大磯までの例(遠距離)

6-2. WorldMapの場合


6-1. 日本地図の場合
A. パソコンMapSourceでルートRouteを作りGPSに送信する際の注意点
    ー軌跡TRACKとの相違点ー
a パソコンMapSourceでルートRouteを作る
なぜ、パソコンでルートを作成するのか。
ルートRouteはGPSでも作成できます。目標到着点が近い場合はGPSで十分です。
GPSで作成する場合の問題はGPS内蔵のComputer能力が弱い
ため、ナビ機能のある日本地図では、長距離のルート作成に時間がかかるか、作成出来ないことです。40km先のルート作成に約4分かかりました。また、船橋から甲府(130km以上)へのルートは14分経過後、計算エラーになりました。(eTrex VISTA HCxの場合。内蔵Computerの機能が高い機種Oregon、Colorado では圧倒的に短時間で計算します。)
パソコンなら計算能力が高く、ルートはすぐに計算され表示されます。しかし、次の様な問題があります。

ナビ機能のある地図では道路のない所にルートを作成する方法は知りません。軌跡Trackなら道路のないところにでもコースを設定することが出来ます。

ルート作成方法は下の図と解説を読んで下さい。

b ルートをパソコンからGPSに転送して、GPSで表示させる際の注意点
パソコンで計算したルートをGPSに転送すると、GPSはルートを独自に再計算します。そこで当然GPSの計算能力不足が問題になり、また、ルートが表示されるまでに時間がかかったり、パソコンで表示されたルートと異なるルートが表示されたり、計算エラーになる場合があります。
日本地図はナビ機能があるため、パソコンとGPSの計算能力の相違により、上記の様な問題が発生します。
これは根本的な問題であり、それを避けるには,ルートの出発点と到着点の間に多くの中間点を設定することになります。
それでもパソコン画面に表示されたルートと同じになる保証はありませんが、実用上問題ない範囲に中間点を設けるのがよいでしょう。


c ではどうすれば良いのか。
結局は、次の様になるでしょう。
小生なら2)を使うでしょう。
1)パソコンのルート機能でルートを表示させ、ルートの概略を知る。
2)概略ルートを参考にして、複数の中間通過地点を設定し、ルート機能でルートを作成し、GPSに転送する。
 (GPSが簡単にルート計算出来るように、通過地点間の距離を短くしておく)

3)または概略ルートを参考にして、軌跡TRACKを丹念に作成し、GPSに転送する。これなら作成した軌跡TRACKと同じものがGPSに表示されます。
しかし、実際にやってみるとかなり面倒であまりお勧めしません。下記の笹子峠への道など軌跡TRACKを作ったら大変です。
4)Waypointをたくさん作成しておき、現地で適宜Waypointを選択し、ルートを決める。

d ルートRoute機能と軌跡TRACK機能の相違点は何か。
ルートRouteパソコン・GPSの計算能力を使って作成した走行予定路、
軌跡TRACKは実走行した記録、または
全て人が決めて入力した走行路、
と定義してよいでしょう。(少なくともMapSourceでは)


以上の定義に異議のある方もいると思います。ただし、MapSource上では、これから行くであろうルート・軌跡を別々のツールで作成します。別々のツールと云うことは別々の機能です。その差は何かと云うと上記の様なことになるでしょう。

e パソコンMapSourceでルートRoute(軌跡TRACKも同じ)を作るとプロファイルの表示が出来ない
パソコンMapSourceでルートRoute(軌跡TRACKも同じ)を作るとプロファイルの表示(コースの高低図)が出来ないのは残念です。コースの事前調査には使えません。
その理由は高度情報を含む日本地図でも、高度情報を含む地点は山頂などに地点が限られているからです。そのため、パソコンで軌跡TRACK・ルートRouteを作成した場合、高度情報はほとんど含まれていません。従ってプロファイルは作成できないのです。
パソコンで作成した軌跡TRACK・ルートRouteをGPSに送信し、実際にそこを走行し、高度情報を含むLogを取り、その軌跡TRACKデータをパソコンに送って初めてプロファイルが表示されるのです。


B.ルートRoute作成例-笹子峠の例(曲がりくねった道)


MapSourceを立ち上げ、編集/新規ルートをclick。→画面

OKをclick。
ルートツールボタンを押して、コース左上のJR甲斐大和駅をclick。次に画面右下のJR笹子駅をclickすると上のようにピンクのルートが出来る。
笹子駅でclickした後、キーボードのEscキーを押すとルート作成が終わり、ポインタについてくる線がなくなる。
行きたいルートは画面左下に近い笹子峠を経由するルート。選択された道路は新笹子トンネルを通るルート。自転車で通るのは危険。

そこで、笹子峠に少しでも近いところを起点にしてルートを作成させたが、またしても新笹子トンネルを通るルートになった。
そこで確実に笹子峠を通る様に、甲斐大和でclickし、次に笹子峠でclickし、最後に笹子駅でclickした。→画面

今度は笹子峠を通る希望通りのルートが出来た。
ルートを選択ツールボタン(白矢印)で選択するとルートが選択され黄色になる。ルートの上にポインタを載せ、右clickでルートのプロパティをclick。→画面 画面上の自動名前設定の左側窓のチェックをなくし、その上の名前の窓にルート名 Kaiyamato_sasago を入れる。日本語はGPS上では文字化けになる。
画面右に反転とあるがこれをclickすると、現在は甲斐大和発笹子着のルートになっているが、その逆になり、出発地点が到地点になる。


ルート作成時に上の様な線が出てきて困ることがある。その時はキーボードのEscボタンを押して下さい。 MapSourceの編集/環境設定/ルーティングの画面。
ここで車種は車/バイクに、右側の計算スタイルは最短距離に設定してある。

車・バイク設定と自転車設定の差は?次の画面参照


ピンクは車・バイク緑は自転車設定。自転車は笹子峠を通らない道。右の地図参照。 自転車が選んだ道はあまりに細くて本当に自転車が通れるか不明。少なくとも我々はこの道を選ばないだろう。GPS・MapSource共に自転車設定より、車・バイク設定にしておいた方が良いだろう。


C. MapSource画面からデバイスへの送信でこのルートをGPSに転送する
デバイスの検索ボタンを押し、デバイスに接続したGPS eTrex Vista HCx の名前が入っていることを確認。送信ボタンを押す。


D. GPSに送信されたことを確認する
ルートはGPSに転送されているのでこのルートを開く。
GPSのMain MenuでRoutesをCS押。→画面


ルートは転送されていた。目的のKAIYAMATO SASをCS下で選択。
次にここをCS押。→画面
ルートの内容が表示される。
MapをCSで選択、MapをCS押。
→画面
KAIYAMATOから直線のルートが表示される。 CS下で、画面を下にスクロールするとSasagotogeが出てくる。
甲斐大和駅、笹子峠、笹子駅の3点を指定(click)したので3点を結ぶ直線がルートとして表示された。
設定した、曲がりくねったルートは(船橋、遠隔地で操作しても)表示されない。



現地で、上の画面のNavigateをCS押で、GPSがルートを再計算し、曲がりくねったルートをGPS上に表示する。


E. ルートRoute作成例-大磯までの例(遠距離)
船橋から大磯まで150kmに17のポイントを設定してルートをパソコンで作成させた。ポイント間隔は9km弱
GPSにルートが表示されるまで14分かかった。
遠距離ルートの設定は
全体をより短く中間点間の距離を5-10kmに設定するのがよいと思う。みなさん実験して決めて下さい。
船橋から大磯までのデタラメなルートを設定。clickしたのは最初を最後を含め17回。 パソコン上では確かに道路に沿いナビの画面になっている。

ルートをGPSに転送。そのルートをGPSで開きNavigate(2段上の左の画面参照)させたところナビルートが表示されたが、が表示されるまで14分かかった。
笹子の場合は、笹子が船橋から離れているためルートは直線であった。現地で開けばナビのルートになると云うのはこの例で証明された。
自宅からナビ開始したときの画面。
大磯まで179km(自転車設定)になっている。
パソコンは自転車設定
147km、車・バイク設定149km。何と30kmも違う。計算方法が違うとはいえ、この差は大きい。パソコンはより忠実に最短距離のルートを選んだと云うことか。
最終到着点大磯のルート画面。
ルート画面が表示されるまで14分かかっており、実用的ではないと思う。
計算エラーになることも考えておかなければならないだろう。


6-2. WorldMapの場合
WorldMapにはナビ機能がないのでルートを作成させる意味はありません。ルートのナビをやらせるなら、軌跡TRACKをパソコンMapSourceで詳細に作成し、GPSに転送することになります。軌跡TRACKの作り方を参照ください。

WorldMapには高度(標高)情報が入っていません。